プログラム細胞死の神経発生での制御と機能に関するレビュー

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    山口良文
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    PubmedID:25710534

    Title:Programmed Cell Death in Neurodevelopment.

    Journal:Developmental cell

    Author:Yamaguchi Y.,Miura M.,

     

    プログラム細胞死(PCD)の制御と機能に関して、神経系の発生・発達に絞ったレビューを書きました。PCDの元来の定義は、発生発達過程で自発的に(外界からの病的刺激無しに)生じる細胞死、というもので、その実行機構の代表例がアポトーシスです。本稿では、そもそもPCDがなぜ自発的に特定の部位や時期で生じるのかについて、迫る研究を紹介しています。具体的には、内因的に制御される機構(発生時計による制御、転写因子の組み合わせによる「応答能(Competence) 」の変化、細胞の種類による死にやすさ(感受性、susceptibility)の違い、等々)について、この数年で明らかになってきたことを概説しています。これらの制御は、生体内のさまざまな組織、生理現象にも普遍的に見られる制御であろうと言う点と、またそれらの破綻が病態につながると言う点から、発生や神経系が研究対象ではない様々な分野の方の参考にもなるのではないかと思っています。(オープンアクセスのはずなので)お時間、ご興味ある方は一読頂けましたら幸いです。

    http://www.cell.com/developmental-cell/abstract/S1534-5807(15)00062-3

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